ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
つらつらと隠されていた事実を述べり尽くすオレを、前橋はポカンとした表情で見返す。


オレはニッと口元を上げて、ゆっくりと立ち上がった。


「前橋。信じるなら送って行くから帰ろう。信じられないって言うなら、とりあえずは泊まらせるけど―――…何かあってもオレは責任とれねぇぞ」


「加納君……」


「さて……どうする?」


達寛・シェナーダ・テイテスが黙って見守る中、前橋に向かって問いかける。


ゆらゆらと切なげに揺れ動く微かに青い瞳が、前橋の葛藤を表しているかの様に見えた。


まったく………


手のかかるカップルだ事。
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