ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
ボーーーッと遠退く意識の中で浮かんだのは、胸がギュッと潰される様な考え。


ため息を吐きながら髪をグシャグシャに掻きむしった、その時だった。


ピンポーンとチャイムが鳴り、顔を上げる。


「月模ーー、お届け物でーーーす」


外から聞こえて来たのは、オレと同じヴァンパイアの翔瑠の声だった。


「?なんだ、アイツ……」


もう夜の9時過ぎてるのに、非常識な男が来たな…居留守使うか?


イヤ待てよ……“お届け物”って何だ?


しょうがない、出るか………


「オイ翔瑠、テメェこんな時間に来るなら連絡位しろよ」
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