ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
ゆっくりと玄関のドアを開けながら、目の前にいるであろう翔瑠を睨む。


しかし玄関にいたのは、翔瑠1人では無かった。


「!?葵……っ!?」


なぜか翔瑠の隣には葵が立っていて、気マズそうに俯いて唇を噛んでいた。


レッドバイオレットの髪がユラユラと頬にかかり、全くオレの目を見ようとしない葵。


「前橋、お前は先に家入ってろよ」


「うん………」


グルグル頭がパニックモードに陥っているオレをほっといて、翔瑠がそう言った。


葵が家に入った途端、オレは翔瑠の腕を掴む。


「オイ翔瑠、何がどうなって………」
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