ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
恐る恐る謝罪の言葉を伝えてみるも、葵からは何にも返ってこない。


まるで絵画の如く、ピクリとも動かなかった。


「翔瑠からお前に全部話したって聞いたんだけど……やっぱり怒ってるよな……」


それでもオレは、例え受け入れられなくてもきちんと話さなきゃと思い、口を動かし続けた。


本当は怖い。


彼女から何を言われるのか、怖くて堪らない。


でも……もう逃げたくない。


「オレはお前の御両親に魔法をかけて操った。だけどその魔法が解けて2人共元に戻ったみたいなんだ」


人間2人に2ヶ月なら、どうにかなると思っていた。
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