ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
ちょっと混乱したけど、葵が何をオレに訴えかけたいのかがやっと分かった。


同時に葵が家を飛び出して行く前に言っていた事が蘇る。


「葵……オレはお前がレティユだから好きになったんじゃないよ。お前の真っ直ぐで優しい人柄にホレたんだ。この想いに、ウソは無いから」


ポンポン…と、軽く葵の頭を撫でる。


次の瞬間、葵の目から涙が滝の様に流れ始めた。


コイツは……不安だったんだな。


オレが自分に近づいたのは自分がレティユの血の持ち主だから、レティユじゃなかったらオレは私に近づこうとは………好きにはならなかった。
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