ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
ギュッと抱きしめると、瞬く間に力強く抱きしめ返してくる葵。


「月、模………好き」


「………うん」


「大好きだから……離れて行かないで…………ッ」


必死にオレにしがみつきながら泣きじゃくる葵は、本当に離したら消えてしまいそうな程儚く感じた。


「離れないよ。つーか離してって言われても却下してやるから」


ちょっとだけ体を離し、葵の涙を拭く。


ポンポンと頭を撫でた。


「その代わりっつったらなんだけど、お前もこれからは何でも1人で溜め込まないで、オレに聞きたい事があるなら遠慮なく聞け。迷惑なんて思わないから」
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