ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
若干皮肉げに、月模を睨みつける私。


隣の男が、ウッ!と体を強張らせ、ホッペを引きつらせたのが、よく分かった。


「だ、だってよ……お前とちょっとでも近づきたかったから、きちんと正体明かさなきゃと思って………」


「一見それだけ聞くとそれなりに誠実そうに聞こえるけど、月模私の両親魔法で操って同居にこぎ着けたんだよね」


「あああっ!!もうっ!!すみませんでしたぁぁぁっ!!」


シラーーーッとした目で見続けたまま攻撃すると、真っ青な顔をしてガバッと頭を下げる月模。


その姿が何だかおかしくて、思わず笑ってしまった。
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