ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
そんでもってとうとうやって来た、魔の日曜日。


「じゃあね月模君。2ヶ月間葵と仲良くやってね」


「ハイ、分かりました」


昼だか何だか微妙な午前11時、前橋家の前に、前橋一家3人と三船君の4人が揃っていた。


お父さんとお母さんは大きなキャリーケースを持ってて、道端にはタクシー。


「葵、何かあったら月模君と協力するんだぞ。それでもどうしようもなくなったら、いつでも連絡して来なさい」


荷物をタクシーのトランクに乗せ終わったお父さんが、私の頭を優しく撫でた。


こう言ってくれているお父さんだけど、ちゃんと分かってる。
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