ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
日本とニューヨークなんて、簡単に行き来出来る距離じゃ無い。


北海道だってそうだし―――…だから何かあっても、多少の事は我慢しなくちゃね。


「ありがとうお父さん。2人共、体に気をつけてね」


もう暫く会えなくなっちゃうんだから、私は精一杯の笑顔で両親を見送る。


2人を乗せたタクシーは、無事に空港に向けて出発した。


私と三船君は、タクシーが見えなくなるまでその場に佇む。


ふと隣を見てみると、三船君も大荷物を持っていた。


「あっ、三船君ごめん!部屋に案内するから、中に入って?」


「おお。お邪魔します」
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