小さな光 ~月と太陽~
あ…

続き聞けなかった。


「純、お前は何アズに近づいているんだ!これ以上アズに近づくなこのバカッ」


首の後ろを掴んであたしから遠ざけた。


夏川さんは渋々といった様な感じであたしの向かい側に座った。


夏川さんはあたしに何を言いたかったんだろう。


『藤のも…』この続きは一体…


テーブルにジュースを置き今まで夏川さんがいた所へドカッと座った藤。



「何もされなかった?」


「大丈夫だよ」


「何かあったら言えよ」


「うん」



あたしの頭を撫でながら優しく聞いてきた。

そして夏川さんの方をギロッと睨んだ。



「純、アズに近づくな。お前は“アズと俺の優しさ”で今日は泊まらせてやるんだからな。いつだってお前を追い出す事は出来るんだからな」


「ハイハイ、じゃあ邪魔者は退散しますよ」



手をヒラヒラ振りながら部屋を出ていった夏川さん。











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