小さな光 ~月と太陽~
軽く触れ、直ぐに離れていった藤の唇。
けどそんな軽いキスに納得する訳がないあたしは藤に頼んだ。
「藤もっと…もっと沢山」
「アズ、どうした?さっきから変だぞ」
「別にあたしは変じゃないもん。
藤とキスしたいって思っちゃいけないの?」
「いけなくは無いけど…」
「じゃあキスしてよ」
本当はあたしの我が儘。
朱音さんの事を考えないようにしていたけど、どうしても朱音さんのあの冷たい視線が思い出される。
あたしじゃ『藤とは釣り合わない』と言われているようだった。
朱音さんに藤が取られてしまう様であたしは不安なんだ。
「藤…」
あたしが名前を呼ぶと降ってきた唇。
ただ触れるだけではなく深いキス。
藤
藤
お願いだからあたしの傍から離れないで。
そう想いを込めてキスをした。
あたし達は気付かなかった。
あたしたちの様子を遠くから見ていた人がいた事を。
けどそんな軽いキスに納得する訳がないあたしは藤に頼んだ。
「藤もっと…もっと沢山」
「アズ、どうした?さっきから変だぞ」
「別にあたしは変じゃないもん。
藤とキスしたいって思っちゃいけないの?」
「いけなくは無いけど…」
「じゃあキスしてよ」
本当はあたしの我が儘。
朱音さんの事を考えないようにしていたけど、どうしても朱音さんのあの冷たい視線が思い出される。
あたしじゃ『藤とは釣り合わない』と言われているようだった。
朱音さんに藤が取られてしまう様であたしは不安なんだ。
「藤…」
あたしが名前を呼ぶと降ってきた唇。
ただ触れるだけではなく深いキス。
藤
藤
お願いだからあたしの傍から離れないで。
そう想いを込めてキスをした。
あたし達は気付かなかった。
あたしたちの様子を遠くから見ていた人がいた事を。