小さな光 ~月と太陽~
朱音さんは藤と付き合っていた頃の話を始めた。
「藤には色々な所へ連れていってもらってね、いつも帰る時に『好きだよ』って言ってくれて~…」
朱音さんの話しはほとんどが自慢話。
藤が『好きだよ』って言った。
藤が毎日電話をしてくれた。
藤が朱音さんが泣いている時はいつも慰めてくれた。
もう聞きたくない。
藤は朱音さんの事を『好きでは無かった』と言ったとしても、話を聞いていると藤は朱音さんを『好き』だったように聞こえる。
「藤とは“本当”に付き合っているの?」
今まで楽しそうに話していた朱音さんが真剣な顔をしてあたしに聞いてきた。
「付き合っています」
あたしははっきり言った。
今はあたしと付き合っている。
過去は過去だ。
「そうなの。
だったら……藤と別れてくれない?」
朱音さんは藤と別れろと言い出した。
「藤には色々な所へ連れていってもらってね、いつも帰る時に『好きだよ』って言ってくれて~…」
朱音さんの話しはほとんどが自慢話。
藤が『好きだよ』って言った。
藤が毎日電話をしてくれた。
藤が朱音さんが泣いている時はいつも慰めてくれた。
もう聞きたくない。
藤は朱音さんの事を『好きでは無かった』と言ったとしても、話を聞いていると藤は朱音さんを『好き』だったように聞こえる。
「藤とは“本当”に付き合っているの?」
今まで楽しそうに話していた朱音さんが真剣な顔をしてあたしに聞いてきた。
「付き合っています」
あたしははっきり言った。
今はあたしと付き合っている。
過去は過去だ。
「そうなの。
だったら……藤と別れてくれない?」
朱音さんは藤と別れろと言い出した。