小さな光 ~月と太陽~
彼女の想い
『藤と別れてくれない』
何で?
どうして?
あたしと藤がどうして別れなきゃいけないの?
あたしは声を出す事も出来ない。
「聞こえていた?
…………もう1度言うわね。
藤と別れて」
「どうして、ですか」
やっと出た声がこれ。
頭は混乱している。
「藤には婚約者がいるのよ?
聞いてなかったの?」
「…………」
「その様子じゃ聞いていなかったみたいね」
あたしはただ俯く事しかできない。
藤に婚約者がいた。
藤に婚約者がいた。
「藤の婚約者って誰なんですか?」
これは朱音さんから聞いていい事なのかわからない。
けど混乱しているあたしは口が動いてしまった。
「藤の婚約者は…
私よ。笹倉 朱音、あなたの目の前にいるじゃない」
何で?
どうして?
あたしと藤がどうして別れなきゃいけないの?
あたしは声を出す事も出来ない。
「聞こえていた?
…………もう1度言うわね。
藤と別れて」
「どうして、ですか」
やっと出た声がこれ。
頭は混乱している。
「藤には婚約者がいるのよ?
聞いてなかったの?」
「…………」
「その様子じゃ聞いていなかったみたいね」
あたしはただ俯く事しかできない。
藤に婚約者がいた。
藤に婚約者がいた。
「藤の婚約者って誰なんですか?」
これは朱音さんから聞いていい事なのかわからない。
けど混乱しているあたしは口が動いてしまった。
「藤の婚約者は…
私よ。笹倉 朱音、あなたの目の前にいるじゃない」