小さな光 ~月と太陽~
箸の動きが止まった。


「今夜は夏川さんの所にでも行って泊めてもらって。


………もう夏川さんの許可は取ってあるから」



あたしは藤と別れる事に決めた。


あたしが勝手に決めたから藤は納得しないような顔をしている。



「アズ、本気で言っている?」


それに声が怖い。

聞いた事が無い位低い声。

けどここであたしが弱くなってはダメ。



「本気だよ。あたし決めたから」



もうこの意志は変えられない。










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