小さな光 ~月と太陽~

冷やし中華

ゴトン―――


「はい、どうぞ」


あたしは夕御飯の『冷やし中華』を如月さんの前に置いた。



「お前、何怒っているの?

もしかしてさっきのキスで怒っているとか?」



あーそうですよ。


それに


なんであたしがこんなやつに『お子様』だなんてバカにされなきゃいけないのよ。



「……怒ってないし」



「ウソつけ。

さっきと声が違うだろ」



うるさいなぁー


大人しく食べればいいのに。



「怒ってないのでさっさと食べてください」



「はぁー

怒っているだろ…


まぁいいや」



あんまりよくないんですけど…


けどこれ以上如月さんと関わりたくない。


2人とも無言で食べる。



今日も上出来♪



「お前って“意外”としっかりしているんだな」



何よ。


意外って…



「それはどうも」



「お前なぁー…
もっと可愛く言えないのかよ?」



「無理」



「即答かよ」




誰のせいでこんなに怒っていると思っているのよ。


可愛く返事なんて


無理にきまっているじゃん。



この状況で出来る人を呼んでこいって感じだし…





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