小さな光 ~月と太陽~
やっぱりそうだ。
朱音さんはあたしたちが一緒に暮らしていることを知っている。
恵子さんにしか言っていないのにどうして…
「もし…俺以上に好きになったやつが現れたら俺は大人しく身を引くつもりです」
「………親御さんは知っているの?」
「まだ話していません。俺は反対されてもアズを…梓を手離す気はありません」
初めて藤の気持ちを聞いた。
自分の事をほとんど話さない藤が話している事は珍しい。
「変わったわね、私には自分の気持ちを一切口に出してくれなかった『如月 藤』が…」
「アズのおかげてす」
あたしのお陰?
確か…
恵子さんにも似たような事を言われた。
あたしは藤の為に何かしてあげたかな?
「アズと一緒に暮らしていて俺も自分としっかり向き合わなきゃいけないと思ったんです」
朱音さんはあたしたちが一緒に暮らしていることを知っている。
恵子さんにしか言っていないのにどうして…
「もし…俺以上に好きになったやつが現れたら俺は大人しく身を引くつもりです」
「………親御さんは知っているの?」
「まだ話していません。俺は反対されてもアズを…梓を手離す気はありません」
初めて藤の気持ちを聞いた。
自分の事をほとんど話さない藤が話している事は珍しい。
「変わったわね、私には自分の気持ちを一切口に出してくれなかった『如月 藤』が…」
「アズのおかげてす」
あたしのお陰?
確か…
恵子さんにも似たような事を言われた。
あたしは藤の為に何かしてあげたかな?
「アズと一緒に暮らしていて俺も自分としっかり向き合わなきゃいけないと思ったんです」