小さな光 ~月と太陽~
アホって…


「どうしてアホなの?人が藤の為にって考えたのに…」


「考えた結果がそれか?だったらお前はアホじゃなくてバカか」


「バカってそこまで言わなくたって…イヒァイ、イヒァイ」



頬っぺたを摘ままれた。


「何も聞いていなかったんかよ」


「聞いていたもん」


「だったらどうして俺から離れようとするんだ。

俺がいつ傷ついたって言った?


俺は『梓を手離す気は無い』って言ったの。覚えているか?」



覚えているよ。

だってその言葉を聞いた時、あたしとっても嬉しかった。



「俺はアズに傷つけられても嫌いにはならない」



どうして、どうしてそんなに優しいの?


あたしは藤を傷つけたはずなのに…



「俺はアズ以外を好きになる事は無い。


もしアズがまだ俺を好きなら俺の元へ戻ってきてくれるか?」











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