小さな光 ～月と太陽～

あたしの気持ち…伝わった？


「アズ、苦しいからそんなに抱きつくなよ」


「じゃあ、ちゃんと言ってくれる？」


「しっかり言うから」


よかった。
あたしの気持ちがちゃんと伝わって。


「ほら、さっさと寝ろっ」


「はーい」



そしてあたしは藤の腕の中で眠りにつく。


藤と寝るのが日課なせいか1人でベットに入っても眠れないときがある。



この近い距離が好き。



ドキドキするけど…
藤の近くに居られる幸せ。




この幸せがずっと、ずっと…


続けばいいな。






「可愛い寝顔だな」


藤がこんな事を呟いた事をあたしは知らない。