小さな光 ~月と太陽~
「藤!!!起きて」


「んっ…」


「遅刻だよっ!!!」



朝からあたしは大慌て。


何故か“鳴らなかった”目覚まし時計。

壊れたことなんてなかったのに…


あたしは寝起きの悪い藤を起こす。


「藤っ!!もう家を出る時間とっくに過ぎているよっ」


あたしのこの声にパチッと開いた。


「藤っ!!!遅刻」


「どうしてこんな時間…アズ、飯は1人で食え。俺は行くから」


「うん、わかった。藤は着替えたら下に来て、あたしは簡単に食べれそうなの作ってくる」



あたしはおにぎりを作ろうと思い急いでキッチンへ向かった。


パタパタ走ってキッチンへ行くと…

「あら、アズ早いのね。ゆっくり寝た?」


「お、お母さん!?」



何故か『世界旅行』に行っているはずのお母さんがいた。


「アズ、藤君はまだ寝ているのか?」


そしてリビングにはお父さんまでいる。







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