小さな光 ~月と太陽~
どうなっているの?居ないはずの2人が…


どうしてここにいるの?



「アズ、立っていないで朝ご飯食べなさい」


「え、あ、はい…」


何が起こっているか分からないあたしは大人しく従った。


その時パタパタっと走ってくる音が聞こえてきた。


「アズッ!!!俺もう行く……えぇ!?」



あっ…藤のご飯作るの忘れていた。


この状況があたしと同じように分かっていない藤はまだ着替えの途中なのかネクタイが首にかかっているだけ。


「藤君おはよう。ゆっくり眠れた?藤君のご飯もあるから食べてちょうだい」


「あ、あの…どうして2人はこっちに?」


「まあ細かい事は後にしてお母さんの作った朝ご飯でも食べてくれないか?」


「ではお言葉に甘えて…」



藤はあたしの隣に座りお母さんが作った朝ご飯を食べ始めた。






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