小さな光 ~月と太陽~
お父さんがお母さんの隣に座った。


藤の表情は、あたしが今まで1度も見た事がない位真剣な顔。


「突然ですか…

僕は梓さんとお付き合いさせてもらっています」


えっ…何を急に言うの?

いつかは話さなきゃいけないって思っていたけど今じゃなくても…


「僕はこれからも梓さんと一緒に居たいと思っています」


「一緒に居たいという事は“結婚”も意識しているの?」


『結婚』

全く考えた事が無かった。

お母さんの問いかけにあたしなら…返すことは出来ない。



「梓さんはまだ“高校生”です。いきなり結婚と言われてもまだ考えがまとまっていないはずです。


ですが僕の気持ちは決まっています。
もし“結婚”をするなら梓さんとしたいです。

この気持ちは変わりません」



『結婚をするなら梓さんとしたいです』



あたしはこの言葉に感動してしまった。







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