小さな光 ~月と太陽~
あたしのせいで仕事に支障を出してしまいそうで…嫌だった。


だから1度甘えたら、

また甘えて我が儘を言う。



『1度、温もりを知ってしまうとその温もりから離れられなくなってしまう。


離れようと思っても温もりを求めてしまう』

この言葉がピッタリだ。



「藤君と出会ってアズは変わった」


「あたしはどう変わったの?」



お母さんの言った事がよく分からない。


「簡単に言えば…

目覚まし時計ね」


「目覚まし時計?」



まだ分からない。

目覚まし時計が何か関係あるの?


「今まで何回止めてもダメだったのに…

藤君が来てから藤君に気を許したのか起きなかったでしょ?」



あたしが起きなかった事が嬉しかったのか、とっても楽しそうに話しているお母さん。


「藤君と居てアズはやっと甘える事を知り始めた」







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