小さな光 ~月と太陽~
「えっ…」
あたしは今まで俯いたままだったのに急いで顔を上げた。
目の前ではお父さんとお母さんが笑っている。
「……なん、で…」
「“なんで”って…
そんなの決まっているでしょ?
私たちはアズには笑っていて欲しいの。
アズが藤君といて笑っていられるなら私たちはアズを連れていかない」
「藤君さえよかったらだが…俺たちが向こうのホテルを起動に乗せ、日本に戻ってくるまでアズとまだ暮らしてくれないか?
今は“色々物騒”だから…」
『色々物騒』の世界で今まで何年も1人暮らしの生活をさせていたじゃんっ!
と突っ込みたいけど…
今は我慢。
それよりも今は
藤の返答の方が気になる。
…………藤は何て答えてくれるの?
「お二人はそれでいいんですか?
僕は将来は梓さんと結婚したいと思っています。
今離れていても僕の気持ちは絶対に変わる事はありません。
今はお二人の気持ちを優先させて下さい」
あたしは今まで俯いたままだったのに急いで顔を上げた。
目の前ではお父さんとお母さんが笑っている。
「……なん、で…」
「“なんで”って…
そんなの決まっているでしょ?
私たちはアズには笑っていて欲しいの。
アズが藤君といて笑っていられるなら私たちはアズを連れていかない」
「藤君さえよかったらだが…俺たちが向こうのホテルを起動に乗せ、日本に戻ってくるまでアズとまだ暮らしてくれないか?
今は“色々物騒”だから…」
『色々物騒』の世界で今まで何年も1人暮らしの生活をさせていたじゃんっ!
と突っ込みたいけど…
今は我慢。
それよりも今は
藤の返答の方が気になる。
…………藤は何て答えてくれるの?
「お二人はそれでいいんですか?
僕は将来は梓さんと結婚したいと思っています。
今離れていても僕の気持ちは絶対に変わる事はありません。
今はお二人の気持ちを優先させて下さい」