小さな光 ~月と太陽~
あたしだってイヤだよ…

藤と別れるだなんて。



「私たちは向こうへ行ったらいつ日本に帰ってこられるか分からないわ。

それにアズだっていつ日本に戻るか分からないのに…日本に彼氏がいても無意味よ。


それだったら向こうでいい人を探せばいい事でしょ?」


「そっ…それとは違います」


「何がちがうのかな、藤君?」



お母さんは何が言いたいの?

藤の表情がどんどん変わっていく。


「さっアズー。
急いで荷物をまとめてきてね。

あっ藤君も」


「ま、待ってくださいっ!」


藤が突然叫んだ。


「僕は梓さんと別れる気は全くありません」


「でもアズは私たちと一緒に行くしー…」


「僕は梓さんを迎えに行きます」


「迎えにって…

そんなの私たちがイヤよ…」







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