小さな光 ~月と太陽~
「アズ、大丈夫だから安心しろ。
俺が付いていてやるから…」



イライラさせる声も今は少し落ち着かせてくれる声。



「アズは1人じゃないから」


そう、今は1人じゃない。


如月さんがいてくれる。


あたしは少しずつ落ち着きを取り戻してきた。


如月さんがあたしに優しく問いかけてきた。



「アズは暗いのが怖い?」


今まで『暗いのが怖い』と誰にも言ったことがない。

もちろん両親にも。



けど如月さんになら話せるような気がする。


如月さんになら…



「暗いの…怖い」


初めて声にした。



如月さんは優しく「そっかぁ〜」と言ってあたしの手を握ってくれた。



手から伝わる如月さん体温。


それはあたしに安心を与えてくれて、あたしはゆっくり目を閉じた。






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