小さな光 ~月と太陽~
「ふじー!
お帰り♪お仕事ご苦労様。
今日も遅かったね」


「あー…ただいま」



ほら、やっぱり今日も返事が素っ気ない。

……………しょうがないよね、仕事で疲れているんだもん。



あたしは気にしないように明るい声で話しかけた。



「ご飯あるよ。今から温めるから先にお風呂にする?」


「飯要らないや。今日は食ってきたんだ。
もう風呂に入って寝るわ。

悪いな」


「そう…わかった」



なんだ、食べてきたんだ…

それなら連絡してくれたっていいのに…



「連絡できなくてごめんな。
忙しくて時間が無かったんだ」


「うん、大丈夫だ…」


あたしの頭にポンポンっと手を置いてあたしの横を通っていく藤…


けどその藤からいつもと違う感じがした。










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