小さな光 ~月と太陽~
ねぇ、どうして黙っているの?

何か間違っている所があるの?


「あたし…ずっと寂しかったんだから。


夜は暗いし、家では1人で…

藤は家に帰ってきても全く目も合わせてくれないし…



あたし、藤の気に障るような事したの?」



いっくら考えてもあたしは藤の気に障るような事をした覚えがない。

いつもどうりだったはずなのに…


どうして急に変わったの?


「あたし…藤の気に障るような事をしたなら謝るよ。

………………だけど」


たぶんこれだけは絶対に許せない。





「さくらさんと内緒で会っていたことは


許せない」



香水の匂いがしたとき、あたしはとってもショックだった。


「信じていたのに…

疑いたく………なかったよ」



本当に仕事だと思っていたかった。

藤を信じたかった。











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