小さな光 ~月と太陽~
「急に帰りが遅くなったのにはちゃんと理由があるんだ」
後ろから聞こえてくる藤の穏やかな声。
その声に合わせてあたしはコクンっと小さく頷いた。
「アズの両親が帰国していたから2日間、仕事を休んだだろ?
その間に仕事が山のように貯まっていて…
それをずっと片付けていた。
だから前よりも遅くなってしまったんだ…」
「……………」
「俺がちゃんと話さなかったせいででアズに寂しい思いをさせてしまったのは悪かったと思っている。
……………ごめんな、アズ」
あたしは騙されていたわけでもなかったんだ。
藤は本当に仕事だったんだ。
――――――浮気をしていたわけでは無かったのかな?
「仕事だったって信じてくれるか?」
「…………うん、信じる。
でも…」
まだあたしには分からない事がいくつかある。
「さくらさんって誰なの?」
後ろから聞こえてくる藤の穏やかな声。
その声に合わせてあたしはコクンっと小さく頷いた。
「アズの両親が帰国していたから2日間、仕事を休んだだろ?
その間に仕事が山のように貯まっていて…
それをずっと片付けていた。
だから前よりも遅くなってしまったんだ…」
「……………」
「俺がちゃんと話さなかったせいででアズに寂しい思いをさせてしまったのは悪かったと思っている。
……………ごめんな、アズ」
あたしは騙されていたわけでもなかったんだ。
藤は本当に仕事だったんだ。
――――――浮気をしていたわけでは無かったのかな?
「仕事だったって信じてくれるか?」
「…………うん、信じる。
でも…」
まだあたしには分からない事がいくつかある。
「さくらさんって誰なの?」