小さな光 ~月と太陽~
「頼むから…俺を嫌いにならないで、くれ」



なんで…

どうして、そんなに弱く震えた声を出すの?


あたしの事は嫌いなんじゃないの?



「頼むから…」


「…………だったら、どうして?
どうしてさくらさんの事を隠すの?」


「今までの事、全部話すから…
全部話を聞いてほしい」



少し力が弱まった腕の中。


あたしは藤としっかり向き合って話そうと思い、モゾモゾ動いた。


「ちょっと座って話そう」


少し切なそうに笑った藤があたしの手を引いて近くのベンチに座った。




藤はお墓参りの後からの事を全部話してくれた。


包み隠さず全部…








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