小さな光 ~月と太陽~
あたしの手を握ったまま藤は祭壇の前で立ち止まった。
立ち止まった藤はポケットに手を入れて何かを探しているみたい。
あたしはポケットに入っている藤の手をジーッと見つめる。
「佐倉さんには“これ”のために何回か相談にのってもらっていた」
「“これ”って?」
藤の右手はお目当ての物を探し当てたのか動かずにいる。
そしてゆっくりポケットから抜き出した手には何か握っているようだ。
「どうしても、ここで受け取って欲しいんだ」
ゆっくりと藤に握られているものが姿を現した。
それを見てあたしは言葉を失ってしまった。
「……………」
「受け取って…貰えるか?」
「どうして…?」
藤のポケットから出てきたもの。
それは
「どうして“指輪”なの…」
立ち止まった藤はポケットに手を入れて何かを探しているみたい。
あたしはポケットに入っている藤の手をジーッと見つめる。
「佐倉さんには“これ”のために何回か相談にのってもらっていた」
「“これ”って?」
藤の右手はお目当ての物を探し当てたのか動かずにいる。
そしてゆっくりポケットから抜き出した手には何か握っているようだ。
「どうしても、ここで受け取って欲しいんだ」
ゆっくりと藤に握られているものが姿を現した。
それを見てあたしは言葉を失ってしまった。
「……………」
「受け取って…貰えるか?」
「どうして…?」
藤のポケットから出てきたもの。
それは
「どうして“指輪”なの…」