小さな光 ~月と太陽~
1番欲しかった言葉。


抑えなければいけないはずだったのに…


溢れてしまったあたしの気持ちが如月さんに届いた。



「梓」


そう言って如月さんの顔がまた、近づいてきた。


キスされると思ったあたしは

今度はしっかり目を閉じ如月さんのキスを受け入れた。


―――――…

あたし達は手を繋ぎあってソファーに座っている。


お互い何も話さない。


けど見上げれば優しく笑っている如月さんと目が合う。


そうすると自然にあたしも笑顔になる。



「如月さんはいつからあたしの事が好きだったんですか?」



如月さんのような人があたしみたいな高校生をいつ好きになったのかとってもとーっても気になる。



「初め位かな…?」


「何ですか!!そのビミョーな言い方」


「じゃあアズはいつから俺の事が好きだったんだ?」


「そっ…それは」


「それは?」


「はじめて会った時からかな…たぶん」


「アズだってビミョーな言い方じゃん」






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