小さな光 ~月と太陽~
けど本当は…


「ご飯をおいしく食べてくれたり、意地悪だけど本当はスッゴク優しいとこ…」


自分で言っていて恥ずかしくなってきた。


「アズって意外と素直だな。

知らなかったよ」


素直って…


まぁいいや。



「如月さんはいつからだったんですか?

あたしが教えたんですから教えて下さい!!」


「ったくしょうがねぇーなぁ…


初めは全然、意識なんてしていなかった。
けど気が付いたらもうお前から目が離せなくなっていた。

お前は俺と似ているような気がするよ」


「どこらへん?」


「さぁな、自分で考えろっ!!」


「意地悪」



あたしは頬をプーッと膨らました。



「ははっ、怒ってるし。



けど怒った顔も可愛いな…」


「あたし怒っているんですけど…」


「アズが睨んだって怖くないから」



ちょっと如月さんを睨んだけど…

全く効果無し。



「アズ…」


「ん?」


「好きだよ」


そう言って如月さんの顔が近付き、

キスをした。






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