小さな光 ~月と太陽~
「ふぅ〜、終わった」



午後2時


あたしは如月さんの部屋意外の掃除を終えた。


後は如月さんの部屋のみ。


あたしは如月さんの部屋へ足を踏み入れる。


そこは何度も入っても驚かされる。


「キレイすぎでしょ、この部屋…」


ゴミ一つ落ちていないような部屋。


この部屋は掃除をする意味があるのだろうか…と思わせる位キレイなのだ。



………けどやらないわけにはいかない。



あたしは持ってきた掃除機で掃除をした。


黒で統一されたキレイな部屋。


ただ掃除をしているだけなのにドキドキしている。



あたし…

彼氏の部屋、掃除している。



『彼氏』



ついつい顔が緩んでしまった。


この場に如月さんがいなくてよかったと思う。



「お前、何ニヤニヤしているの?

気持ち悪っ」



絶対に言ってくると思う。

如月さんは意地悪だから…





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