リアルらぶ
喜
バレンタインが終わってからも私なりに頑張ってみた。
貴方が言ってくれた言葉を信じて…
実習で作ったロールケーキを渡しに行く。
放課後の誰も居ない下駄箱の前。
やっぱりまだ名前を呼ぶのは恥ずかしくて…
「あの…!!」
「ん?」
「これ…実習で作った…?」
何だっけ???
緊張しすぎて自分が何を言ってるのかもわからない状況…
何か言わなきゃ…
何を言えばいい?
「えーっと…」
とりあえず渡しちゃえ!!!
一瞬だけ触れる手。
それだけで嬉しくて…
その後は2人はにかみながら
「ありがとう…」
「いえ、いえ…」
とペコペコしながら言い合ってた。
しばらくして
「「ぢゃ…」」
「ばいばい…」
もっと長く居たかった。
けど本当に幸せだった。