フェイクな貴方に質問です。
「蘭?どうしたんだ?」




蘭(少女の魂)は自身の言葉に驚きを隠せなかった。




「えっ?!」




次の瞬間視界が大きく傾いた。




全身の力が抜けていく。




「蘭!!」




(....夏芽。なんで....。)
答えたくても声が出ない。




目が開いているのに意識がない。



「蘭!!どうしたんだよ!?」




しばらくして蘭の瞼が完全に閉じ、吐息が聞こえなくなった。




夏芽はだらりとした蘭の体をベッドに寝かせた。




「......おい、何死んでんだよ!!」



突然の怒鳴り声に目が覚めた。




「貴方、誰?」




そこには男の天使が立っていた。



「あーっくそ。お前覚えてないんだった。おい!俺はお前を生き返らせる!!」




「はっ?」




「怖いなら目閉じてな。」




ふてくされたように言った。




蘭(少女の魂)は目を閉じた。




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