君に、溢れるほどの花を
プロローグ
・・・・・・。



・・・・・・・・・。



・・・?



生温かい?
それに、少し生臭いような?
湿ってるし。



そこまで考えてはっと目を開く。
そうして気づく、自分が目を閉じていたことに。


目をぱちぱちと瞬かせ、はっきりしてきた視界に映るのは、白いなにか。
たぶん生き物と思われる。



あの声に言われたとおり、危険な感じはしない。


しないけれど、これはいただけない。


だって、顔中べたべただ。


おそらく、この目の前の白い生き物?のせい。


思わず向ける視線に避難の色が混じってしまっても、しょうがないと思う。





「べたべた・・・」


あ、うっかり心の声まで漏れた。



はあ・・・・・・。
さて、これから先どうしようか。


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