水晶の少年 【第一幕 完結】※続編「SEASON」
「和花(のどか)、待ってたよ。
妃彩さん、彼女は私の妹の和花。
君に通ってもらう、
聖フローシア学院の一年生に通っている。
君にはフローシアに外部編入をして貰う。
数日後、編入試験がある。
それまでに、和花に勉強を見て貰うといいよ。
後、私のことは朔良と名前で。
妹との兼ね合いもあるだろうしね。
和花、後は妃彩さんをお願い」
「えぇ、朔良お兄様」
そうやって告げられた決定事項。
学校に通えるの?
高校に行ってもいいの?
強制されている感覚よりも、
嬉しさの方が先走りすぎて私の心は、
すでに楽しい学校生活へと
想いを馳せつづけていた。
開かれていく世界は、
何処までも……光に包まれた空間だった。