我流!~ガリュウ!~

「あ、飛鳥くん…あの…」



ユナの母親が、ベンチに座り込んで

泣いている俺に話しかけた。




「スイマセン…今はちょっと…」


「あの…コレ、夕菜のケータイ…

 あなたに未送信のメールがあって…」




俺は顔をあげた。


母親は眼を真っ赤にしていたが、

かろうじてしゃべっていた。




「見るのは悪いと思ったの…

 他にもたくさん未送信があって…

 一応、受けとってくれないかしら?」




俺は黙って受け取った。

ユナのカケラはなんでもほしかった。




…アイツ、何を打ったんだろう…


< 201 / 212 >

この作品をシェア

pagetop