我流!~ガリュウ!~
『黄組、トップでバトンを
第5走者に!
青組の斎藤、抜かせなかったぁーっ』
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「速水先輩、おつかれです…」
沙耶ちゃんがあたしに話しかけてきた。
「あ、沙耶ちゃん。おつかれ~…
死ぬかと思ったあ…ハハ」
「大丈夫ですか?」
沙耶ちゃんは心配そうだ。
「平気~。それにしても…
あたし、後どれくらいで抜かれた?」
「…5?くらいです…
めっちゃ速い、あの人…
たぶん沙耶だったら抜かれてましたよ~」
そう言って沙耶ちゃんは笑う。
……5メートル!?
あたしは愕然とした。