pinky eye

三人は、桜ノ宮高校吹奏楽部に所属している。

きっかけは梨乃だった。

梨乃は真っ先に幼なじみだった創汰に声をかけた。

音楽ってすごいの!なんでもできるの!

と力説した梨乃に創汰は入ることをきめた。

もともと、運動音痴だった創汰は他に入るものもなくてちょうどよかったのだ。

愛美は梨乃の高校に入ってからの最初の友達だった。

愛美は入学してから同じクラスの梨乃にたくさん話しかけた。

梨乃は積極的に自分から話しかけれる性格じゃなかったから、そんな愛美が梨乃のなかで大きな存在になるのに時間はかからなかった。

梨乃はもちろん愛美にも声をかけた。

『一緒に吹奏楽、、やらない?』


『やりたい! やる!』


こうして三人で吹奏楽をやることになったのだ。





「梨乃、あの時さそってくれてありがとね!」




「え?ただ私は創汰くんと愛美ちゃんと一緒にやりたかっただけだもん!」




「うれしいなあっ、じゃ、授業がんばろっか!」



午後の授業を知らせるチャイムが鳴る。
< 3 / 14 >

この作品をシェア

pagetop