節木さんと不思議な人々
履き慣れたスニーカーを履き、ドアノブを握る。
今、外の世界はどうなっているのだろう。
外には、どんな景色が広がってんいるのだろう。
そう考えるだけで、胸が高鳴るのを感じる。
私は、思い切って、ドアを開けた。ギィと軋む音が聞こえる。
外の世界は、星が瞬いていた。真っ暗な夜空に、キラキラと星が瞬く。
初夏の風、夜の空気が溢れていた。
少し、外の空気を吸い込んだ。
――よし、早く行こう。
胸の鼓動が増していく。私は今から、会いたくて会いたくて、堪らない人に会いに行くんだ。
――待っててね、凪ちゃん。