クロッカス色の恋
“私があの人の代わりだった”ってことを除けば凄く仲良かったと思う。
でもそれも3年前。
3年間一言も交わしてないし、気まずいから今更話掛ける勇気何て無くて、こうやって自分のクラスの窓から彼の姿を目で追ってるの。
軽いストカー行為だって自覚もしてるよ?
『アハハ。諦める事すら出来ない私が出来る唯一事だかんね。』
って言い終わると同時に
「出来ないと言うよりは、それしかしたくないのでしょ。昔は仲良く話してたじゃない!」
とバコッと丸めた私のノートで私の頭を叩く。
『痛いよ。って言うか“昔”は、でしょう?もう3年も前だし、今と昔じゃ状況が違うの。あんなこと言ちゃった後だし…』