クロッカス色の恋
コチョウラン


「そんな事は関係ないわ!!さゆりはまだ好きなのでしょう!?だったら頑張りなさいよ!!何なら猿に颯汰がどう思ってるか聞いて貰いましょう!!そうしましょう!!」


猿っていうのは松浦先輩の友達の佐藤駿介。
顔が猿にそっくりだから小学校の時からあだ名は猿(失礼だけど)。
ってか凄く盛り上がってるわ。
何て情熱的なの?このお嬢様は。


「キャハハ!!ねぇ、盛り上がってるとこ悪いんだけどぉ!!先生来たよし?早く行くよぉ!!」


と言ってみぃは春美を押しながら自分の席に戻った。


『またね~!!あっ。テスト返し?』


っと先生の手元を見て唖然。このテストって確か出来悪かったんだ!!
あぁ。松浦先輩は頭良いから何時も頑張って勉強してるんだけどなぁ。
同じ高校行きたいし。
まあ?私達のクラスでテストの点数の一番は決まっていて藤原夏樹さんなんだけど。
別に可愛くは無いと思うけど、頭は凄く良いし?
勉強しなくってもいつも一位らしい。凄ぉく勉強しなきゃ点数取れない私と大違い。
本当に羨ましい!!


「ではテスト返します!今回のテストで一番高い点数は…」


って言いながら黒板に段々と数字を並べて行く国語の赤沼先生。
一位は93点!?しかも二人もなの?
うんで、二位が90点。
はぁ。嫌になっちゃうわね。




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