クロッカス色の恋
『むーっ!!松浦先輩を馬鹿にしちゃダメだよ!!春美。きっと高い点数取ってるよ。だって南第一高校に行くつもりだって聞いたもん!!』
南第一高校って偏差値が結構上の高校だし、それなりにできるのよ!!
きっと。
「さゆりは、それから頑張ってるもんね!私も桐谷先輩と同じ岡崎目指すから頑張ろうね!」
実は私もあの話を聞くまで岡崎高校か綾南高校目指してたんだけど。
まぁ、理由はそれぞれ。
選んだ高校を頑張って目指しましょうって事だね。
「甘いわ!あんな荒れたサッカー馬鹿が勉強してる暇あると思う?きっと家に帰ってからも、筋トレ、ランニングだのやってるわよ!小学校の颯汰と今の颯汰では違うのだから。今、頭の中にサッカーしか頭にないと思うわ。それに、南第一高校の部活はサッカー専門って言って良い程サッカーが強いの高校なのよ?多少頭悪くってもサッカーが上手だったら推薦取れるわよ、あそこは。貴方達馬鹿ね。」
と話を聞いて固まってしまった私だけど、
『でもどっちにしろ、南第一高校でしょう?私はサッカー何て出来ないから頭脳で入るしかないし、どっちにしろ頑張るしかないけどね?』
理解力はそれ程欠けちゃいない。
どんな方法で入るにしろ、その高校に入るなら私は頑張ってその高校に入るまでよ。