隣のアイツはあまあま狼!
*甘い言葉~心愛side~
正門にはもう翔が待っていた
やっぱ行きづらいなぁ
「心愛遅かったな」
見つかってしまったよぉぉ・・・
やっぱ帰んなきゃダメ??
ダメだよね朝勝手に逃げたのこっちだもんね
ちゃんと謝っとかなくちゃね
「翔・・・」
「ん?」
「あ、朝は「心愛ぁぁ!」」
後ろから走ってきた祐杞にわたしの勇気ある謝罪を妨げられた
祐杞はわたしに抱きつくと
わたしの頭の上に顎を乗せた
「おまえっ・・・」
「心愛は僕のだよ」
祐杞はそれだけ言うと翔を睨んだ
「心愛、帰ろっか?」
「え、でも」
でも、祐杞はお構いなくわたしの手をグイグイ引っ張って行った