隣のアイツはあまあま狼!
「俺やります」
と、手を上げたのは隣の翔...ではなく
翔とは反対側のお隣さんの岡野大和だった
「おぉ、岡野積極的だな」
岡野くんとはサラッとしたキレイな黒髪に鼻が高いのに
分厚いレンズの丸メガネ
ちょっと残念な男の子
いっつも読書ばっかりで話した事さえあまりない
がり勉って感じだよねぇ
わたしのニガテなタイプ
「七瀬と岡野でいいよな?
賛成の人は手を上げろ」
なんとなんと全員手を上げましたとも
翔もね
「翔なんでやらないの!?」
「だってめんどくせぇもん」
机に頬をつけて怠けた声を出す
「岡野と七瀬で決定な、次からはこの二人に仕切ってもらう」
とか言って新名先生は教室から出ていった