隣のアイツはあまあま狼!



「翔はわたしと離れてて良いの?」



「それはヤダ」



「じゃぁやれば良いじゃん」



「でもめんどくせぇ」



だめだこりゃ...



彼女より自分の気持ちのほうが優先か



そうかそうか、キミはそんなに冷たいんだね



「わたしが岡野くんに取られちゃうかもよ?」



「それはないだろ、岡野はマジメで恋とかしなさそうじゃん」



それはそうだ



後ろで読書の没頭中の岡野くんを見て思った



「あと、俺バイトするからどっちみち無理」



バイト!?



「一緒に帰れないの!?」



「まぁ、そうなるな、どっちにしろ心愛が実行委員だから無理なんだけど」



ガビーン...



そうだった...



ショック



それに対して翔は悲しそうじゃないのがこれまたショック



「でもさ、今日くらいは一緒に帰れるんじゃない?」



「そうだな...がんばれ実行委員、俺応援する」



他人事のように言いやがって!!



「楽しめない学祭だったらお仕置きする...」



手で銃の形を作ってわたしを撃つふりをする



お仕置きってひどい...



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