隣のアイツはあまあま狼!
「心愛何やってんだよ、カバンなんてあさって」
只今下校時間、わたしは翔と並んで歩いてたものの
何か忘れ物をしたように思えてカバンをごそごそ
「ない...」
「なにが?」
「ペンケースがない、わたしちょっと取りに行ってくるから」
「は!?明日で良いじゃん」
「だってないと落ち着かないんだもん、翔先に帰ってて」
翔の返事もまたずのもと来た場所を逆戻り
教室に向かってダッシュした
教室から新名先生が出てくる
「先生さようなら」
先生はニコッと微笑んでオレンジ色に照らされる廊下を歩いていった
わたしが先生が出ていった開けっ放しのドアから顔を覗かせる