隣のアイツはあまあま狼!



少し暗い教室に1人誰かがいるのがわかった



サラッとした黒髪の男の子



「ったく、めんどくせぇな新名のやつふざけやがって」



く、口調怖い!!



わたしは気づかれないように教室に入って自分の席に向かう



でもこんな静かすぎる教室は無理だった



「あれ、七瀬さん?」



ビックゥ!!



ばれたぁ!



って、あれ岡野くん?



声全然違う



「どうしたんですか?」



ニコニコ笑顔でそう問われる



「あ、いや、ペンケース忘れちゃって」



近づいてくる岡野くんを避けるように横移動で自分の席へ向かう



あ、あったペンケース



さて帰ろっと



出口に向かうわたし



「もしかしてさっきの聞いちゃいました?」



背後から暗い声が聞こえる



わたしは思わずコクッと縦に首を動かす



わたしは何てバカなんだ~!!



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