隣のアイツはあまあま狼!



「岡野くん!」



「何?」



周りは学祭の事でワイワイ



だから、わたし達に気付いてない



「手伝ってよ!?」



「ねぇ、俺がただで手伝うと思う?」



分厚いメガネの奥には昨日見た岡野くんの目があった



「思う」



「七瀬ってつくづくバカだよな」



「はぁ!?」



何こいつ!



「来週の土曜日・・・」



「はい?」



「デートしてくれるなら手伝う」



意味わかんないし!!



でも、仕方ない



「別にいいよ・・・これで手伝ってくれるんでしょ?」



岡野くんは少し口角を上げると本をパンッと閉めて席を立ち前に歩いて行った



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